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VPSを使用するメリットとデメリット

公開日:

VPS環境を使用するメリット

 

VPSとは、本来PCなどローカル環境で行う処理を、仮想環境で行えるようにするためのシステムです。

 

MT4を使用して自動売買で常時取引を行いたい方にとっては、必須のシステムと言ってもいいのではないでしょうか。

 

VPS=難しいものというイメージを持っている方も少なくありませんが、
いちどセッティングしてしまえば、通常の取引よりも簡単に24時間運用を行えるとても便利なシステムです。

 

VPS環境を使用するメリットとしては、以下が挙げられます。

1 出先でも仮想空間上にあるMT4の状況を確認できる
2 運用にかかるコストを削減できる
3 節税効果がある
4 使用するOSを自由に選択できる

メリットその1
出先でも仮想空間上にあるMT4の状況を確認できる

 

VPS環境を使用していない場合、
出先など家以外の場所でMT4の状況を確認したいと思ったら、都度PCを立ち上げる必要があります。

 

「立ち上げるくらいならすぐにできるし、むしろスリープ状態にしておけば良いのでは?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
MT4システムは常に最新のレート情報を読み込んでおく必要があるため、常時作動させておく必要があります。

 

すなわち、スリープ状態ではMT4システムを動作させることができません。

 

VPS環境を使用していれば、タブレットやスマホなどからもMT4の最新状況をすぐに確認することができます。

 

気になった時にすぐチェックできれば、レートの急変で自動売買から手動での運用に切り替えたい時なども、素早く対応することが可能です。

 

メリットその2
運用にかかるコストを削減できる

 

PCは経年劣化などにより損耗していくものです。

 

ローカルでMT4を24時間稼働させていると、当然耐久年数も短くなっていくため、
頻繁に買い替える必要が出てきてしまいます。

 

私自身もローカルで24時間稼働させた場合、おおよそ3年程度で何らかの不具合が出てきていました。

 

損耗が顕著にあらわれるのは、デスクトップメモリです。

 

デスクトップメモリはMT4から出力されるデータを一時的に保管する場所なので、
データを読み替える際に負荷がかかるためです。

 

VPS環境の使用はPCの損耗を遅らせることにつながりますし、
ローカルで24時間運用するよりも電気代を減らすことができるなど、
さまざまな面から運用コストを下げることができます。

 

メリットその3
節税効果がある

 

ローカルで運用する場合、
使用するPC本体の代金は税制上、一定の金額(10万円 ※2023年11月現在)以上になると、
減価償却として費用計上する必要が出てきてしまいます。

 

しかし、VPSの場合は月額のレンタル料全額が、通信費として計上できるのです。

 

これは法人でも個人の方であっても、共通して使える節税方法です。

メリットその4
使用するOSを自由に選択できる

 

自動売買を行う方が使用しているPCは一般的にWindowsが多いようですが、
中にはどうしても手持ちのMacを使用したい方や、Windows自体に不慣れな方もいらっしゃるでしょう。

 

Macが敬遠されてきた理由として、
MT4の動作が不安定になりがちなことが挙げられますが、
VPSはサーバー上で立ち上げたWindows OSを立ち上げる形であるため、
Mac環境であっても安定した環境でMT4を使用することができるというわけです。

VPS環境を使用するデメリット

とは言え、そんなVPSにもまったくデメリットが無いわけではありません。


以下のようなデメリットも考えられます。

1 安定した通信環境が必要
2 ローカル環境よりもパフォーマンスがやや下がる

デメリットその1
安定した通信環境が必要

 

VPS環境にアクセスするためには、安定した通信環境が必要です。

 

ブラウザ上で仮想環境であるサーバー上のOSを操作するため、
通信環境が不安定な場合、接続そのものが切断されてしまうことが考えられるためです。

デメリットその2
ローカル環境よりもパフォーマンスがやや下がる

 

VPS環境は出先でも自動売買を行えたり、
状況を都度確認できたりといった自由度の高さも魅力ですが、
動作スピードに関してのみ言えば、どうしても物理サーバであるローカル環境に軍配が上がってしまいます。

 

とは言え、自動売買に関してはそこまでの高パフォーマンスを必要とするものでは無いと個人的には考えます。

 

ローカル環境でMT4を10機、20機動作させたいという方であれば別ですが、そういった希望が無いのであればVPS環境で十分なのではないでしょうか。

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執筆者紹介

トレーダー

FIRE TRADER® コウスケ

世界トレードコンテストWTC (ロビンスカップ)2022第1位/2019第2位/2017-2018第3位
世界トレードコンテストWTC (ロビンスカップ)2022第1位/2019第2位/2017-2018第3位