松井証券の自動売買を使いこなして利益を伸ばすためのコツを解説
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松井証券のFX取引サービス「MATSUI FX」で利用できる自動売買は、リピート系自動売買と呼ばれるタイプです。
FXの自動売買には他にもいくつかの種類がありますが、それぞれの種類によって特性が異なるため、設定や利益を伸ばすコツは同じではありません。
本記事では、松井証券の自動売買サービスを利用してより多くの利益を上げたいと考えている人に向けて、リピート系自動売買を使いこなして利益を伸ばすコツを解説します。
通貨ペア選びのキーワードは「近隣国」「類似性」「レンジ相場」
2026年3月時点で、松井証券は32種類の通貨ペアを取り扱っています。
これは業界の平均的な数と比べると若干多いほうに分類されます。
選択肢が多いことをいかして、リピート系自動売買で利益が伸びやすい通貨ペアを選びたいところです。
通貨選びにおいて意識したいのは、「近隣国」「類似性」「レンジ相場」の3つです。
これらのうち1つでも多く条件に合致している通貨ペアは、リピート系自動売買向きだといえます。
1つ目の条件は、地理的に隣国もしくは近隣国同士の通貨ペアであることです。
歴史的背景が似ていることに加えて同じ時間帯に取引量が多くなるため、特に材料がなければ似た値動きになりやすい傾向があります。
似た値動きになりやすい通貨同士のペアは長期的にレンジ相場になりやすく、リピート系自動売買との相性抜群です。
ユーロ/ポンド、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナなどはいずれも近隣国で政治的な立ち位置も似ているため、レンジ相場になりやすいと言われています。
2つ目の条件・類似性は、通貨ペアを組んでいる国同士の経済や産業の構造が似ているという意味です。
どちらも資源国である豪ドル/カナダドルやNZドル/カナダドルなどが該当します。
そして3つ目は、実際に長期間にわたってレンジ相場が続いているかどうかの視点です。
豪ドル/NZドルはリピート系自動売買の定番通貨ペアだったのですが、2025年12頃に様子が変わりました。 以下の月足チャートで見てみましょう。

引用元:TradingView
2015年頃から続いていたレンジ相場が崩れ、2026年3月時点でも上方向にブレイクしたままの状態です。
両国の金利差に変化が起こったことや、2025年9月頃から始まった豪ドル高のトレンドが原因として考えられますが、このように、レンジ相場が崩れるケースは実際にあるということです。
自動売買の設定をする前に、週足以上の長期チャートをチェックして、レンジ相場が長く続いているのかどうかをしっかり確認する必要があります。
「買い」か「売り」かを決める2つの視点
視点① レンジをブレイクしそうな方向
これまでレンジ相場が続いている通貨ペアであっても、それが永遠に続くわけではありません。
先ほどの豪ドルNZドルのように、いつか上か下のどちらかにブレイクする可能性があります。
ブレイクするまでの期間が長いほど自動売買による利益は大きくなりますが、もし思惑と反対の方向にブレイクしてしまうと、設定レンジの外側には注文がないため、新規にトレードが行われなくなります。
そればかりか、相場の逆行によって保有ポジションの含み損が拡大してしまいます。
例えば、買いの自動売買を運用している時にレンジの下限を下方向にブレイクしてしまった場合、もしくはその逆に売りの自動売買を運用している時にレンジの上限を上方向にブレイクしてしまった場合に、上記の懸念すべき事態となります。
こうした状況の可能性を少しでも下げるために、自動売買の設定時に「将来どちらにブレイクしそうか」を考えます。
もちろん未来のことなので的中するかどうかは分かりませんが、全く考慮せずに決めるのと比べるとリスクは軽減されます。
両国の金利差や、値動きの要因になるファンダメンタルズ要素や、それぞれの国の経済の先行きなどを意識して「買い」か「売り」を決めるようにしましょう。
視点② スワップポイント
FXにはスワップポイントの概念があります。 金利の低い国の通貨を売って金利の高い国の通貨を買うポジションを保有すると、原則的に毎日スワップポイントが付与されます。
リピート系自動売買の戦略によっては、長期間にわたってポジションを保有することもあるため、スワップポイントがプラスなのかマイナスなのかは収支に影響を及ぼします。
スワップポイントがプラスになる設定であればポジションの保有が長期化しても時間を味方につけられますが、その逆だと時間が経つごとに不利になってしまします。
松井証券の公式サイトでは日々のスワップポイントが公開されています。
買い、売りそれぞれのスワップポイントがプラスなのかマイナスなのかをチェックした上で売買区分を決めることは、特にリピート系自動売買においては重要です。
運用レンジの上限と下限をチャートから見極める
設定するレンジの上限と下限の設定は、長期のチャートを見て視覚的に決めるのがよいでしょう。
週足、または月足のチャートでレンジ相場が形成されていることを確認し、その上限と下限から設定するのが最も手軽です。
例えば、以下はユーロ/ポンドの週足チャートです。
このチャートからは、赤い横線を引いたところが上限と下限であると解釈できそうです。

引用元:TradingView
上の横線は0.8760付近、下の横線は0.8210付近です。
この線の通りに設定するのであれば、上限を0.8760、下限を0.8210と設定します。
本記事執筆時点(2026年3月)ではレンジ上側に位置しており、売りから入る自動売買戦略を検討できます。
もう一方で、チャートからレンジを読み取りにくい通貨ペアの例も紹介します。 こちらは、ユーロ/ドルの週足チャートです。

引用元:TradingView
時期によってはレンジ相場を形成しているようにも見えますが、レンジの上限や下限が頻繁に移動しています。
この場合、短い期間であればリピート系自動売買が機能しやすいですが、レンジアウトした際のリスクが高く、少なくともこうした動きが続いているうちはリピート系自動売買には適していないと判断するのが無難です。
数量と注文値幅でリスクをコントロール
自動売買は放置していても売買を繰り返してくれる便利な仕組みですが、逆に考えると、投資家の知らない間に含み損が拡大し、最悪の場合は「気づいたら強制ロスカットになっていた」というリスクもはらんでいます。

引用元:松井証券
そこで重要になるのが、設定時のリスク管理です。
例えば、注文レンジの幅が広いと対応できる値動きの範囲が広がり、利益機会は拡大しますが、その一方で相場が逆行した時の含み損は大きくなります。
これに加えて、リスクコントロールの観点から仕組みを理解しておきたいのが、注文数量と注文値幅です。
数量は1回のトレードで建てるポジションのロット数です。
松井証券の取引ツールでは単位が万なので、「1.0」は1万通貨を意味します。 この数値を大きくすると利益確定をした時の利益は大きくなりますが、損失の額も大きくなります。
松井証券は1通貨から自動売買ができるため、あまり大きな数値にはせず最初は0.0001(1通貨)などきわめて小さなロット数で始めてみるのがよいでしょう。
数量と並んでリスクの調節をしやすいのが、注文値幅です。
注文値幅とは、リピート系自動売買を仕掛ける際に注文を並べる間隔のことです。
pips単位で設定しますが、この数値が小さいと注文の間隔が狭くなり、同じレンジ幅の中に並ぶ注文数が増えるため、結果的にポジションの総量が増えます。
ポジションが増えると逆行した時の損失が大きくなるため、最初は30pipsや50pipsなど広めに設定して、慣れていくごとに徐々に間隔を狭くしていくのが効果的です。
自動売買では益出し幅を欲張らない
ポジションの利益確定をする際の値幅を、松井証券の取引ツールでは益出し幅といいます。 益出し幅を大きくすると利益確定した際の利益額は多くなりますが、利益確定の回数は少なくなります。
裁量トレードであれば1回のトレードでより多くの利益を上げたいと考えるのが自然ですが、自動売買は長時間稼働してコツコツと利益を積み上げていくため、人間の労力はわずかです。
自動売買はほぼ不労所得であることを踏まえ、あまり欲張らず利益確定の回数を増やし、少しずつ利益を上げていくのが良いでしょう。
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