初心者必読!FXでよくある詐欺の手口3選

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「甘い話には罠がある」とは昔からよく言われますが、実際に投資やFXには詐欺がつきものです。

よくある手口を学んで大切な資金を守りましょう。

手口① あまりにも高額すぎるツール

ウェブ上には無料から数十万円以上する高額なものまで、多種多様なサインツールや自動売買プログラム(EA)が販売されています。

その中でも、価格帯の高いものは要注意です。

10万円を超える商品には注意が必要

高額な商品ほど、一見すると性能が高いようにも思えますが、実際には低価格帯(数万円以下)であっても優れた性能のものは多数あります。

 

実際に勝てるツールであっても、高額な商品ほど初期費用を回収するのが難しくなり、より多くの資金が必要になるので、初心者にはハードルが高くなります。

まずは、安価な商品から試してみるのがおすすめです。

特に対面での販売はリスクが高い

ウェブ上での購入は、販売元や開発者の顔が見えないことも多いので、どうしても不安に感じやすいですが、実際にはセミナーや知人の紹介といった対面の販売にも注意が必要です。

 

セミナーや対面での押し売りは、投資に限らず昔から高額な商品を売りつけるときの定番の手法です。

相手は営業のプロであることが多いため、言葉巧みに誘導されて気がつくと契約書にサインしているというのはよくある話です。

実際の運用成績がないものは絶対に使わない

自動売買プログラムには取引実績が掲載されているはずなので、必ず確認しましょう。

 

過去の取引結果(バックテスト)だけでなく、開発後の運用成績(フォワードテスト)の両方でしっかりと勝っていることが大切です。

 

バックテストはあくまでも過去の相場における成績にすぎないため、ある程度ごまかしがきくものです。

 

一方、フォワードテストは開発後に実際に動かした場合の成績となるため、真の実力が試される場といえます。

 

勝てないシステムはフォワードテストが存在していなかったり、一部のトレードだけを切り取って掲載して、長期の成績は伏せられているケースが多いです。

特にサインツールの場合は、長期の成績がわからない場合がほとんどです。

 説明必要な期間
バックテスト過去の成績のシミュレーション。ある程度作り込むことができるので参考値3~5年以上
フォワードテスト開発後の実際の運用成績。ごまかしが効きづらいので参考にしやすい半年~1年以上

手口② 資金を預かって実際には運用しない

ときには投資家仲間などから、運用を持ちかけられることがあるかもしれません。

証券会社以外にお金を預ける行為は非常にリスクが高いので、絶対にやめましょう。

昔からよくある投資詐欺の手口の筆頭

資産運用を持ちかけて、そのままお金を持ち逃げされるというのは、昔からある典型的な投資詐欺です。

 

はじめは半信半疑で少額を預けると、すぐに利益が出たので、信頼して次は大きな金額を預けると、損失が出てしまったと報告されたり、連絡がつかなくなったりします。

 

これは実際に資産運用をしているわけではなく、損失が出たという名目で相手の資金を奪っているだけに過ぎません。

身内や信頼をおいている相手であっても、投資の勧誘には注意し、お金を預けることは絶対に避けましょう。

高すぎる年利は基本的にウソだと思っておく

このような「儲け話」では、普通ではありえないくらい高い年利やリターンを謳うものが少なくありません。

年利が100%を超えるものや、毎月配当があるといったものが典型例です。

 

これらも一時的に資金を集めるためのセールストークに過ぎず、実際には運用をしていない場合がほとんどです。

安易に信用しないように注意しましょう。

 

王道の投資であるインデックス投資の期待リターンが年間で5〜10%程度といわれており、実際にはマイナスになる年があることも考慮すると、毎年100%以上の利益を確実に出すことがどれほど難しいか想像できるはずです。

投資助言や運用代行には免許が必要

そもそも、トレードの売買判断に指示を出したり、資金を預かって運用するには金融庁の認可が必要で、一般の個人ではこうした免許を取得するのはきわめて困難です。

 

単なるツールの販売であれば、こうした免許は必要ないという解釈もありますが、販売者がこうした免許を所有する法人であるかどうかは、相手を見極めるうえでの一つの重要な材料となるので、調べてみるのが良いでしょう。

手口③ 出金できないマイナーな海外FX業者に誘導する

高いレバレッジやゼロカットシステムが魅力的な海外FXですが、実際には大きなリスクが隠されていることが多いです。

海外FX業者は出金トラブルのリスクが高い

海外FX業者は日本の法律が適用されないため、出金拒否などのトラブルが起きた場合、法的機関に訴えて解決することが非常に難しいです。

悪質な業者の場合、大きな利益を出すとさまざまな理由をつけて出金を保留したり、利益を没収されてしまうケースがあります。

 

SNS上では海外FXの口座開設や入金をすすめるポストも多数ありますが、その目的は取引時に得られるアフィリエイト収入が目的です。

紹介者にとっては利益の大きい海外FXですが、利用者にとっては非常にリスクが高いといえます。

なお、海外FXについては、金融庁も注意喚起をしています。

最初から詐欺目的で設立された業者もある

特に無名の新興ブローカーの場合は、最初から顧客の資金を奪う目的で設立されているケースもあります。

聞いたことのないマイナーな業者での取引は特にリスクが高いので絶対に避けるべきです。

 

こうした業者はボーナスポイントと呼ばれる、入金時に付与される資金の代わりに使えるポイントを大量に配布したり、マーケティングに力を入れていることが多いです。

 

良すぎる取引条件には裏があると考えておきましょう。

基本的に海外FX業者の利用は控える

出金リスクの他にも、海外FXはさまざまな点で国内業者よりも不利です。

  • スプレッド(取引手数料)が高い
  • 税金面で不利である
  • 日本語でのサポートが受けにくい

本当に良心的な販売者であれば、リスクの高い海外FXではなく、国内業者を勧めます。

海外FXでの取引は基本的に控えて、国内で運用できるツールやシステムを選びましょう。

執筆者紹介

FX情報誌『外国為替』編集長

鹿内 武蔵

FX情報誌『外国為替』編集長 投資専門ライター&編集者集団、株式会社tcl代表取締役
FX情報誌『外国為替』編集長 投資専門ライター&編集者集団、株式会社tcl代表取締役

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