FXレバレッジとは?仕組み、適正倍率、EA運用時の注意点をわかりやすく解説
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FXにおけるレバレッジの基本
まずはレバレッジとはなにか、わかりやすく解説します。FX最大の魅力ともいえるルールなので、正確に理解しておきましょう。
レバレッジとは?
FX取引はデリバティブ取引(金融派生取引)という金融商品に該当します。デリバティブ取引では、基本的に必要な証拠金を入れるだけで取引でき、株式投資のように原資産と同等の金額を必要としません。
口座に預け入れた証拠金の数十倍もの金額の取引ができるということですが、それを可能にしているのが「レバレッジ」という取引ルールです。
投資家保護、FX会社のリスク管理の観点から国内のFX取引では金融商品取引法によってレバレッジの倍率が規制されており、最大で25倍(取引金額の4%の証拠金が必要)と定められています。(2025年4月時点)
詳しくは後述しますが、レバレッジは発注時の証拠金(口座内の取引に使える金額)とロットサイズ(取引数量)によって決定します。
ロットについては「FXのロットとは?計算方法を解説 」に詳しくありますので、そちらをご覧ください。

レバレッジの計算方法
FX取引においてレバレッジの計算式は次のとおりになります。
| レバレッジ倍率=(取引価格×ロット)÷証拠金 |
例えば、証拠金が100万円あり、米ドル/円の価格が100円のときに1万通貨取引するとレバレッジは1倍になります。
| (100円×1万通貨)÷100万円=レバレッジ1倍 |
条件が同じで、5万通貨取引するとレバレッジは5倍に、10万通貨取引するとレバレッジは10倍になります。
| (100円×5万通貨)÷100万円=レバレッジ5倍 |
| (100円×10万通貨)÷100万円=レバレッジ10倍 |
取引するロットのサイズによって倍率が変化しています。さらに、取引価格が150円で他の条件は同じだとするとレバレッジは次のように変わります。
| (150円×1万通貨)÷100万円=レバレッジ1.5倍 |
取引価格が変わってもレバレッジは変わります。また、他の条件は同じで、証拠金(取引口座にある資金)が10万円の場合、レバレッジは10倍になります。
| (100円×1万通貨)÷10万円=レバレッジ10倍 |
このように、取引価格、ロットサイズ、証拠金のいずれかが変わるとレバレッジの倍率は変化します。これを理解しておけばレバレッジに関する基本はマスターしたも同然です。
実効レバレッジと最大レバレッジの違い

出典:みんなのFX
上の画像のようにFX会社の取引ツール画面では、レバレッジ・証拠金維持率・純資産などの金額や数値が表示されています。
「実効レバレッジ」とは、現在保有中のポジションと証拠金(純資産)を反映させたレバレッジのことで、数値は常時変動します。
実効レバレッジが1倍以下の場合、理論上は強制ロスカットは発生しなくなります。
また、「最大レバレッジ」という表記も見かけたことがあるかもしれませんが、こちらは取引ルールにおける最大倍率のことで、国内のFX会社では最大25倍となっています。
一部のFX会社においては、最大倍率を25倍以下に設定できるFX会社もあります(GMO外貨の外貨ex、楽天証券の楽天FX、松井証券のMATSUI FXなど)。
レバレッジの恩恵を必要としない取引を検討しているのであれば、リスク回避のために最大レバレッジを設定できるFX会社を候補とするのもよいでしょう。
レバレッジのメリット・デメリット
一見するとメリットだらけに見えるレバレッジですが、デメリットもあります。FX取引を始める前にしっかりデメリットも含めて覚えておきましょう。
【メリット】少ない資金でも大きな取引が可能になる
レバレッジの最大のメリットは、少ない元手で大きな取引ができることです。たとえば10万円の証拠金でもレバレッジ25倍なら250万円相当の取引が可能になります。
そのため、5万円程度の資金からでもFXを始めることが可能です。
始めやすさという点でいえば、スマホで取引できる、ほぼ24時間取引できる、数秒後に決済できる(NGのFX会社もあります)といったように、FXは他の投資よりも取引を始めやすく、手軽に取引できる特徴があり、環境が整っています。
ただし、このメリットは人によってはデメリットになる可能性があるので要注意です。
いつでも簡単に始められるということは、まったくFXを知らない状態で始められるということでもあります。
FXを始める際はしっかりと勉強してから。興味本位で始めて大切な資金を無くしてしまわないようご注意ください。
【デメリット】損失拡大、ロスカットのリスクが大きくなる
レバレッジのデメリットは、現物取引よりも大きな損失を抱えてしまう可能性があることです。
これはメリットと表裏一体なので、FXで安定して利益を出し続けたいのであれば、レバレッジの効かせ方について正しい知識を身につけておく必要があります。
また、レバレッジの倍率を上げるほどロスカットのリスクが高まることは必ず覚えておきましょう。
ハイレバレッジな取引を自重できないようであれば、レバレッジコースを選択できるFX会社へ乗り換えを検討してみるのもいいかもしれません。
GMO外貨の外貨ex、楽天証券の楽天FX、松井証券のMATSUI FXなどでは、1倍・10倍・25倍といった感じで最大レバレッジを決められます。
このようなFX会社ではいつでも最大レバレッジを変更できるので、「10倍から始めて取引に慣れてきたら25倍に戻す」というやり方もよさそうです。

出典:GMO外貨
適正なレバレッジ倍率とは?
FX取引において、「適正なレバレッジの倍率はどのくらいなのか?」は初心者が最も気にするところかもしれません。残念ながら「正解は無数にある」というのが解答になります。
なぜなら、FXにはスキャルピングのようにレバレッジを効かせた短時間売買があれば、スイングトレードのようにある程度大きな含み損を想定してレバレッジを抑えめにする取引スタイルもあり、トレード手法によって適正なレバレッジ倍率は変わってくるものだからです。
一般的には3〜5倍前後、5〜10倍前後という声がありますが、おそらくほとんどのトレーダーはレバレッジの倍率を気にして発注していないと思われます。レバレッジよりも、利食いと損切りの価格や、エントリーの想定損失額が証拠金(口座資金)の何%になるかなどを明確にした上でエントリーの判断をしているはずです。
そのような視点でいうと、有名な資金管理方法の「2%ルール」などを学んだら適正なレバレッジ倍率とはなにかが見えてくるかもしれません。
■2%ルールとは 一度のトレードの損失額を証拠金の2%に止めたロットサイズにする |
自動売買(EA)におけるレバレッジの考え方
FXの取引方法には自身の手で発注する裁量取引の他に、発注を自動化して繰り返し取引を行う自動売買があります。
ここまで裁量取引目線でレバレッジについて解説してきましたが、次はEA運用におけるレバレッジについて考察していきます。
「【初心者必見】自動売買とは? MT4を利用したFXの自動売買について」はこちら
はじめてのEA運用では「低レバレッジ」が基本
自動売買に興味はあるものの、MT4にEA(自動売買プログラム)を導入する自動売買の仕組みを知らない方は少なくないと思います。FX取引そのものが未経験な方は言わずもがな、裁量取引の経験が豊富だとしても、はじめてのEA運用ではレバレッジを抑えて運用した方がよいでしょう。
そもそも自分が使用するEAの信頼性を確認できるくらいの知識がないと、損失が出る理由もわからず、大切な資金をあっという間に失いかねません。ロットサイズを大きくするのは、EAに関する知識が身についてからにしましょう。FXは焦らないことが大事です。
複数ポジションを想定した証拠金管理がカギ
裁量取引でもそうですが、同時に複数のポジションを保有すると実効レバレッジは上がり、証拠金維持率は下がっていきます。要するに、ロスカットのリスクが高まっていくわけです。
EAの運用においてもそれは同様で、EAのルールによっては複数のポジションを保有することは十分あり得ます。また、複数の通貨ペアを同時に監視するEAもあります。
EA運用時はそれも加味した証拠金を用意し、証拠金不足を回避しましょう。
どのくらいの証拠金を用意すればよいかは、最低でも50〜100万円ほどといわれています。詳しくは「FXの自動売買(EA)を動かすには証拠金はどのくらい必要?」でご確認ください。
複数のEAを運用するとき(ポートフォリオ)の注意点
EA運用ではリスク分散目的で数種類のEAを同時に稼働させるケースがあります。資金をそれぞれのEAに振り分けていく上級者向けの運用方法なので、「取引回数を増やして早く資金を増やしたい!」「ECサイトで人気のあるEAをまとめて使えば好成績になるのでは?」といった思惑で始めてしまうと、遅かれ早かれ破綻してしまうでしょう。
そうならないように、ポートフォリオを組むための事前準備から正しい組み方までしっかりと勉強した上で、実際に始めるかどうかを検討してください。
EAのポートフォリオについては、「ポートフォリオの重要性」「自動売買におけるポートフォリオの組み方バックテスト編」「自動売買におけるポートフォリオの組み方Excel編」で学べるので、ぜひ参考にしてください。
「ポートフォリオの重要性」はこちら
「自動売買におけるポートフォリオの組み方 バックテスト編」はこちら
「自動売買におけるポートフォリオの組み方 Excel編」はこちら
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