初心者がFX自動売買で失敗してしまう3つの理由とその回避策
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FXの自動売買は「設定すればあとの取引はおまかせで」という手軽なイメージから、投資初心者ほど入りやすい分野です。
しかし、その仕組みやリスクの捉え方が不十分なまま運用を開始してしまうと、どんな種類の自動売買であっても共通して「同じような失敗パターン」に陥ります。
本記事では、EA(MetaTraderの自動売買プログラム)とリピート系自動売買という2つの代表的なFX自動売買において初心者がつまずきやすい3つの理由と、その回避策を整理しました。
これから自動売買を始める人はもちろん、すでに運用中の人もチェックしてみてください。
失敗理由① 自動売買の「仕組み」を理解していない
FXの自動売買において最も多い失敗が、何を動かしているのか、その仕組みを理解しないまま始めてしまうケースです。
リピート系自動売買とEAではトレード戦略の仕組みが異なりますが、どちらの自動売買であっても無知はデメリットでしかありません。
仕組みを理解しないまま始めるとどうなるのか?
自動売買の初心者は「自動売買=勝手にお金が増える仕組み」というイメージを持ちやすい傾向があります。
宣伝などで運用成績を見て都合よく受け止めてしまっているからなのかもしれません。
そのような一面があることも間違いではないのですが、実際には得意な相場と苦手な相場があり、一定期間マイナスであることは普通にあります。
■リピート系自動売買の場合
- 最初に設定したレンジ(値幅)の中でルール通りに自動的に売買を繰り返すため、想定していたレンジから外れてしまうと含み損・損失が増えてしまう。
- 自動売買の特性やレンジの決め方、注文間隔(本数)、通貨ペアの特徴などを理解していないと、含み損に想定以上のプレッシャーを感じてしまう。
その結果、止める必要のないタイミングで撤退してしまう。
■EAの場合
- バックテストや宣伝文・説明文などからある程度のトレードルール(どのような戦略、条件でエントリー、利益確定、損切りをするか)は見抜けるものの、それすらしないため、ナンピンマーチンのようなハイリスクな戦略のEAや、オーバーフィッティングされたEAなどを稼働させてしまい、思ってもいないリスクを背負って運用をするはめに。
- MT4・MT5へのセッティング方法を理解できなくて、運用する前に挫折してしまう。
(本当にいます) - VPSを使わずに自宅PCで運用中に停電などでPCがシャットダウンしてEAが止まってしまう。
その間に思わぬ含み損・損失を被ってしまう。
失敗の回避方法
要は始める前にしっかりと勉強しておきましょうということです。
改めて新しいことを調べるのは億劫に感じるかもしれませんが、無知なままでも稼げるような運用方法はありません(あったら教えてください)。
もしFXの裁量取引をしていたのなら、自動売買の仕組みを理解することはそれほど難しいことではありません。
次のようなポイントを押さえるだけで運用の成功率は大きく変わります。
■リピート系自動売買のポイント
- 必要証拠金ではなく推奨証拠金を参考に、十分な証拠金を用意する
- 運用の撤退を余儀なくされた際に想定通りに止められるように余剰資金で行う
- 長期間レンジを形成している通貨ペアでの取引を検討する
- レンジ相場を見抜けるようにチャート分析力を磨く(裁量取引経験者は有利)
- 公式サイトの自動売買関連記事や実際に運用している個人投資家のブログに目を通してリピート系の情報収集を行う
(有名人でも巨額の損切りをしていることがあるので過信は禁物) - レンジだけでなくある程度の長期的な見通しを立てられるよう政治、経済の情報を仕入れておく
■EAのポイント
- EAの代表的なトレード戦略(トレンドフォロー、スキャルピングなど)を把握する
- 優秀なEAや詐欺的なEA、ハイリスクなEAを見抜くために、バックテストの数値からEAのパフォーマンスを読み取れるようにする
- 勝率よりも期待値を重要視する
- 自分でバックテストをできるようになる(運用開始の判断材料として使用)
- 資金管理について学び、ロットサイズを調整してリスクをコントロールできるようにする
- 1週間に1回程度、EAのパフォーマンスをチェックする(完全に放置しない)
「仕組みの理解」は、自動売買の前提となる部分です。
どんなに優れた戦略でも、仕組みの理解がなければ正しい判断ができません。
失敗理由② 今すぐたくさん増やしたいという欲望に忠実な行動
裁量取引の経験者ならすでにご存知かと思いますが、自動売買も資金管理の甘さが失敗につながるケースが多いです。
「ほったらかしで運用できる」というスタイルであっても、「できることなら、今すぐに、たくさん増やしたい」という欲望は消えないようです。
欲望の赴くままに行動するとどうなるのか?
リピート系自動売買とEAそれぞれでどうなってしまうのか見てみましょう。
■リピート系自動売買の場合
まずリピート系自動売買ですが、こちらは仕組みを理解していないこととこの欲望が折り重なって、余裕のないぎりぎりの証拠金でロットサイズを大きく、注文本数を多くしてしまう、欲張りな設定をしてしまいます。
また、熟練の運用者なら見向きもしない、狭いレンジを狙った設定で運用しようとする自動売買初心者もいます。
いずれにせよ証拠金に余裕のない運用はハイリスクでしかなく、多くの損切りを決断しなくてはいけない日が遅かれ早かれやってきます。
うまくいくこともあるかもしれませんが、実はその成功体験は危険で、さらに口座資金が増えた段階で失敗する日がきてしまうと、その分失う金額は大きくなってしまいます。
失敗するのならば早い方がいいかもしれません。
■EAの場合
トレードルールの戦略がよりどりみどりのEAは、選択肢の少ないリピート系自動売買よりも欲望に忠実に動ける条件が揃っているので、より危ないかもしれません。
この手の思考に支配されているときに心を揺さぶられるのがナンピンマーチン型のEAです。
急勾配に右肩上がりのバックテストのグラフに目が止まり(ドローダウンは見えていません)、数か月後に資金が5倍になっていることを妄想してしまいます。
この手のEAは短期的に結果が出ることがあり上手く増やせている人もいますが、それは上級者の話です。
ほとんどの人は更新し続けるドローダウンに耐えきれなくなって、積み上げた利益を一度の負けで吐き出してしまうことでしょう。
また、欲望に目が眩んでいると、いわゆる「詐欺的なEA」が気になってしまうパターンも考えられます。
詳しくはこちらの記事「初心者必読!FXでよくある詐欺の手口3選」でご覧いただきたいのですが、この手の失敗だけはしないようにしてください。
失敗の回避方法
失敗を回避するには、欲望通りに行動しないこと。
この一言に尽きるのですが、メンタルに起因する問題は、頭ではわかっているのに理想的な行動をとれないものです。
回避するにはより細かいルールを設けて、一つずつできることを増やしていくのがよいでしょう。
■リピート系自動売買のポイント
- 自己流を封印する
- 推奨証拠金以下の資金で始めない
- 耐えられる損失額を先に決めておき、絶対に追加入金をしない
- 運用中に設定を変更しない
- チェックする頻度は決めておく
- FXや投資におけるメンタルの重要性を学ぶ
■EAのポイント
- ナンピンマーチン型のカラクリを学ぶ
- 優秀なEAや詐欺的なEA、ハイリスクなEAを見抜くために、バックテストの数値からEAのパフォーマンスを読み取れるようにする
- 勝率よりも期待値を重要視する
- 自分でバックテストをできるようになる(検証の重要性を学べる)
- 買わないEAのチェックリストを作る(月利10%以上、バックテスト半年以下など)
- 資金管理について学び、2%ルールなどの管理方法で運用する
失敗理由③ 完全に放置してしまう
「ほったらかしで資産運用」という魅力的なフレーズで宣伝されることの多い自動売買のサービスですが、文字通り完全に放置してしまったせいで失敗してしまうことがあります。
自動売買といっても完全放置で勝ち続けられるものではありません。
ここを誤解してしまうと、相場の変化と大きな損失に気がつくことができません。
完全放置するとどうなるのか?
リピート系自動売買とEAのそれぞれに、完全放置による悪影響があります。
■リピート系自動売買の場合
完全放置の状態でいると、次のような状態であることに気がつかず、対処方法を行うタイミングが大幅に遅れてしまいます。
- 想定していたレンジの上限・下限を大きくブレイクする
- ブレイクが本物でレンジ相場からトレンド相場へ転換する
たとえば買い注文で運用しているときにレンジを上抜けしたとしても注文が行われないだけですが、下抜けしてしまうと約定済みの買いポジションの含み損が膨らんでしまい、すべてを決済(損切り)するまで運用を止められません。
■EAの場合
バックテストなどの情報を信頼してEAに運用を丸投げしてしまうと、最大ドローダウンを更新したときなど、運用の見直しを検討すべきタイミングを見過ごしてしまう可能性が考えられます。
決断が遅れれば遅れるほど、取り返しのつかない損失となってしまうでしょう。
また、VPS提供会社や運用中のFX会社の方のトラブルで、EAが止まってしまっていることもないとはいえません。
EAが止まっている間は新規・決済問わず発注されないので、本来の条件ならば損切りが行われるところで何も起きないことになり、含み損が大きく膨らんでしまう恐れがあります。
失敗の回避方法
この失敗の回避方法はリピート系自動売買もEAも一緒です。
完全放置することのデメリットを知り、定期的に運用経過をチェックするのです。
チェックする回数ですが、最低でも週に1回は行いたいところです。
そして運用前に決めておいた撤退ライン(想定レンジをブレイクする、最大ドローダウンを超えるなど)に到達した際は、無理に運用を引き伸ばそうとせずに、粛々と手仕舞いしましょう。
【初心者向け】最初に選ぶべき自動売買のタイプとVPSのススメ
初心者が失敗しにくい運用をするためには、最初の選び方が非常に重要です。
ここでは、最初の一歩として適した設定と環境を紹介します。
リピート系自動売買 ⇒ 少額資金でトレードの特徴を体験する
裁量取引でも同じことですが、何も知らない状態で投資資金のすべてを注ぎ込んでいくと、十中八九その資金の大半を失うことになります。
「高い授業料だった」なんて後悔をしたくなければ、リピート系ならではの特徴を理解できるようになってから本格的に始めましょう。
まずは少額資金やデモトレードでその特徴を体感すること。
大きな失敗を小さな損失で体験できたら、その経験は後々まで活かされることでしょう。
- ロットサイズは最小、注文本数は少なめに設定
- 想定レンジは推奨証拠金を参考に決める
- 通貨ペアは本格的に運用するつもりのものから。
スワップポイントを受け取れる通貨ペアで多くの人が進めているものが妥当。
EA ⇒ 信頼できるサイトで利用者が多く好成績のものを探す
EAはそれぞれトレードルールの戦略が異なるため、あらかじめ自分がどのような投資をしたいのか決めておくことが重要です。
それに応じてバックテストなどをチェックしながら期待できそうなEAを選びましょう。
無料でも入手できるEAはありますが、最初は信頼できそうな有名ECサイト(ゴゴジャンなど)や大手企業のサイト(お名前.comなど)で、成績が好調で多くの人に利用されているEAが無難です。
- 短期売買で複利運用なのか1年以上の安定した運用をしたいのか決める
- 検証期間の長いバックテストやフォワードテストからパフォーマンスを確認する
- 安定運用なら ⇒ 最大ドローダウンが小さい、リスクが低めのEAを選択する
- 短期売買なら ⇒ 期待値重視、スキャルピング型を選択する
VPSで最適な運用環境を構築しよう
EAを運用するにあたって、24時間PCを動作させておける環境も重要です。
停電やOSのアップデートなどによる予期せぬ出来事でPCが終了・再起動してしまいEAの稼働もストップしてしまう状況は避けたいところ。
EAを自ら開発しているような「EAのプロ」と呼べるような人たちは、VPSを活用していることが多いです。
EAが止まってしまわない環境を自身で構築できるような人でも費用対効果が高いからという理由でVPSを選んでいる人がいます。
EAの運用を検討しているなら、あわせてVPSも調べておきましょう。
VPSについては「VPSを使用するメリットとデメリット」で学べます。
ちなみにリピート系自動売買のほうは、サービスを提供しているFX会社のサーバーで稼働するため、考えなくて大丈夫です。
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