EAはどのタイミングで開始がベストか?稼働と停止の目安について解説

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EAを運用したいけど、どのタイミングで稼働を始めればいいのか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

 

基本的にはいつ稼働させても問題ありませんが、中にはタイミングを謝ると、損失を出してしまうEAもあります。

 

この記事では、EAの稼働と停止させるタイミングについて解説していきます。

EAの開始タイミングを考慮するべきケース

FXの相場は常に動いているので、EAの稼働を開始するのも適切なタイミングを図るべきと考えている方は多いと思います。

本来はいつEAを開始しても結果に大きな差は生じにくいのですが、その中でも開始タイミングを考慮するべきケースはあります。

 

最初に、EAの開始タイミングを考慮するべき4つのケースについて解説します。

グリッドトレード型EAの場合

グリッドトレードとは、一定の値幅で機械的に注文を並べ、相場が動くごとに新規エントリーと決済を繰り返す自動売買のことです。

 

グリッドトレード型のEAを開始する場合、例えば以下のような値動きだと始めづらいと思います。

 

グリッドトレード型EAはレンジ相場で強みを発揮します。

そこで、黄色のゾーンがレンジ相場になっていることを受けてグリッドトレード型のEAを稼働開始しようと思ったものの、直近の値動きが黄色部分のレンジから抜けてしまっています。

 

この場合、黄色部分のレンジ内で自動売買をしたいのであれば、再び想定レンジ内に戻ってくるのを待つ必要があるでしょう。

ゴトー日、東京仲値などを利用したEAの場合

ゴトー日や東京仲値など、特定のアノマリーを根拠に自動売買をするEAの場合は、その条件に沿った日に稼働していないと意味がありません。

特定の日を対象にしたEAを稼働させる場合は、その「日」の前に開始しておくことを忘れないようにしましょう。

 

頻繁にEAを止める習慣がある場合はEAを開始するのを忘れることがあるので、注意するようにしてください。

 

ここで「EAを止めることがあるのか」と思ったかもしれませんが、その必要性については後述します。

相場が不安定である

「●●ショック」と呼ばれるような不安定な相場展開になっているときは、EAの稼働開始タイミングを慎重に見極めたほうがよいでしょう。ほとんどのEAはそういった特殊な相場環境を想定していないため、不用意にEAを稼働開始すると思わぬショック相場に巻き込まれてしまうリスクがあります。

 

2025年4月には「トランプショック」と呼ばれる暴落相場がありました。こうした相場展開もEAが想定していない可能性が高く、しっかりタイミングを見極めるのが無難です。

運用対象の通貨ペアが極端な水準にある

EAを開始しようとしている対象の通貨ペアが何らかの理由で極端な水準にある場合も、EAの開始には慎重になるべきでしょう。

極端なレートにある通貨ペアは次第に平時のレートに戻っていく可能性が高く、その動きをEAが想定できていなければ思わぬ損失につながります。

 

ナンピン、マーチン型と呼ばれるEAは相場が逆行するとポジションを増やしていく仕組みになっているため、特に極端なレートからのEA開始はリスクが高くなります。

ほとんどのEAは開始タイミングの考慮不要

本記事ではEAの開始タイミングについて解説していますが、実はほとんどのEAは開始タイミングによって運用成績が大きく変わることはないため、上記のような特殊な条件下にない限りは開始タイミングをそれほど考慮する必要はありません。

 

ここでは、その理由や心配な場合の対策について解説します。

優秀なEAほど開始タイミングを問わない

バックテストの結果が良好であることを確認してからEAを本番稼働をさせるのがセオリーなので、EAを稼働開始する前にはバックテストをすると思います。

バックテストの結果として理想的なのは、きれいな右肩上がりで資産が増えていく形です。

 

例えば、こちらはあるEAのバックテストの結果です。

バックテスト期間のうち、少し落ち込んでいる部分が2回ほどありますが、それを含めてもおおむね右肩上がりです。

このEAを稼働させる場合、どのタイミングであってもこの右肩上がりの成績に乗ることができるので、EAの開始タイミングによって不利になることはないでしょう。

数日から数週間程度でフォワードテストと同じ運用結果になる

すでにリリースされているEAを入手して稼働させる場合、最初はフォワードテスト(公式運用)の結果と同じにはならないことがあります。

 

しかし、数日程度でフォワードテストとほぼ同じ運用結果に収斂していくことが多く、EAの開始タイミングによって大きな差が生じることはありません。

心配な場合はデモ口座でEAを稼働させてみる

いきなり本番口座でEAを稼働させることに不安があるのであれば、デモ口座を開設してEAを稼働させてみるのもひとつの方法です。意図したとおりのトレードをするかをリスクのない環境でチェックして、その上で本番口座でEAの稼働を開始するのがよいでしょう。

EAの稼働を止めるべきタイミング

EAには開始のタイミングだけでなく、稼働を止めることを考慮したほうがよいタイミングもあります。

 

ここでは、どんなタイミングでEAの停止を検討するべきなのかについて解説します。

重要な経済指標の発表前

FXの世界で多くの投資家が重視している重要な経済指標の発表時には予想もしないような値動きが起きることがあります。

その値動きに巻き込まれるのを防ぐ意味で、重要な経済指標の発表前はEAの稼働を止めたほうがよいケースがあります。

EAの停止を検討すべき指標としては、米国の雇用統計や米国、日本などのCPI(消費者物価指数)、政策金利の発表などが考えられます。

ショック相場発生時、その直後

ほとんどのEAが通常時の値動きで利益を狙うことを想定しているため、「●●ショック」と呼ばれるような不安定な相場環境の時はEAを止めるのもひとつの選択肢です。

 

相場環境を測る一つの目安となるのが、VIX指数です。

米国の株価指数であるS&P500に関連する指数で、別名を「恐怖指数」ともいいます。市場のボラティリティが高まると投資家の恐怖心理が高まるとして、VIX指数も上昇します。

 

VIX指数が20%を超えていることなどを目安に、相場が荒れていると認識したらEAを止めるのが無難かもしれません。

極端に取引量が少なくなるタイミング

流動性が低くなる(取引量が少なくなる)タイミングは、突発的な値動きが起きやすいためEAを止めておくべきタイミングといえます。

 

2019年1月3日の早朝に起きたフラッシュクラッシュは有名で、流動性が低くなっている時間帯を狙った仕掛けによって短時間にうちに大きな値動きが起きました。

 

こうした極端な値動きに対応できるEAはほとんどないので、年末年始など極端に取引量が少なくなるタイミングはEAを止めておくのが無難です。

EAを開始する方法、停止する方法

ここでは、EAを開始する方法と停止する方法について、MT4とMT5の両方で解説したいと思います。

MT4でEAを開始する方法

MT4にインストールされているEAを開始するには、以下の手順を踏みます。

 

・MT4全体の自動売買を許可

MT4の上部にある「自動売買」ボタンをクリックし、押下されている状態を確認します。

 

このような状態になっていれば、MT4の自動売買が許可されています。

 

・自動売買をしたい通貨ペアのチャートを開き、EAをドラッグ&ドロップしてプロパティ画面で自動売買を許可

EAをチャート内にドラッグ&ドロップすると、EAのプロパティ画面が表示されます。「全般」の中にある「自動売買を許可する」にチェックを入れます。

EAの稼働が開始されているかどうかは、チャート画面の右上にあるスマイルマークで確認できます。

このように、スマイルマークになっていれば自動売買が有効になっています。

MT4でEAを停止する方法

MT4全体の自動売買を止めるのであれば、上部にある「自動売買」ボタンをクリックして無効にします。

個別のEAを停止するのであれば、先ほどのスマイルマークをクリックしてEAのプロパティ画面を開き、「自動売買を許可する」のチェックを外します。

MT5でEAを開始する方法

MT5にインストールされているEAを開始するには、以下の手順を踏みます。

 

・MT5全体の自動売買を許可

MT5の上部にある「アルゴリズム取引」ボタンを押下すると、MT5全体の自動売買が有効になります。

 

 

・自動売買をしたい通貨ペアのチャートを開き、EAをドラッグ&ドロップしてプロパティ画面で自動売買を許可

EAをチャート内にドラッグ&ドロップすると、EAのプロパティ画面が表示されます。「全般」の中にある「アルゴリズム取引を許可」にチェックを入れます。

 

チャート右上に表示されている博士帽に青い色がついていたら、自動売買は有効です。

MT5でEAを停止する方法

MT5全体の自動売買を止めるのであれば、上部にある「アルゴリズム取引」ボタンをクリックして無効にします。

個別のEAを停止するのであれば、先ほどの博士帽マークを右クリックしてEAのプロパティ画面を開き、「アルゴリズム取引を許可」のチェックを外します。

執筆者紹介

FX情報誌『外国為替』編集長

鹿内 武蔵

FX情報誌『外国為替』編集長 投資専門ライター&編集者集団、株式会社tcl代表取締役
FX情報誌『外国為替』編集長 投資専門ライター&編集者集団、株式会社tcl代表取締役

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